2024 Round 4 JAPANESE GRAND PRIX

最後までタイヤを残していた角田が1ポイント獲得!

図は角田目線のGAPチャートになります。
(角田がTime0のライン、マイナス側にいるドライバーは前方に、
プラス側にいるドライバーは後方にいることになります。)

1回目のスタートではよいスタートを切れず、12番手まで順位を落とすも
ソフトを履いたリスタート後には9番手までポジションアップ。
ハミルトンには抜かれるものの後続を抑えて、ポイント圏内10位で
レース序盤を進行。

6週目終わりに後ろを走っていたボッタスがピットイン
この時、ピット静止時間は4秒。

これを見たRBは翌週に角田をピットインさせる。
静止時間は2.5秒。

ピット静止時間で1.5秒上回っていたがアンダーカットを許してしまう。(図a)
その後はボッタスの後ろを走ることになるが、途中ピットストップを
遅らせていたサージェントを抜けない状態が続き苦しい展開に。

ピットストップを5周遅らせタイヤオフセットを作ったストロールが
ヒュルケンベルグをかわし角田の真後ろまでくるものの、これを抑えて
前をキープ。(図b)

22週目、並んで走っていたマグネッセン、ボッタス、サージェント、
角田、ストロールが同時ピットイン。
ここで前を走っていたマグネッセン、ボッタスをかわす。(図c)
真後ろには相変わらずストロールがぴったりつける展開に。
DRS圏内をキープされるも、抑え続ける。

抜けないと判断したストロールは34週目にピットに入り
ソフトに履き替え追い上げる奇策へ出る。(図d)

ソフトタイヤで猛烈に追い上げるストロールだがレース終盤に
角田もペースをあげ、その差が縮まらなくなる。(図e)
一方で22週目に同時ピットしていたマグネッセン、ボッタスは
角田から引き離されている。(図f)

2回目のピット後は前に車がおらずクリーンエアで走れたのも
大きいと思われるが、良いタイヤマネージメントを見せた
角田が10位で1ポイント獲得した。

レース前半は少し苦しい展開に追い込まれていたが
2回目の同時ピットストップで2台をかわしたピットクルーの仕事、
ストロールが真後ろにきても焦らず抑え続け、ソフトタイヤで
追い上げる作戦に対しても最後までタイヤを残し、良い仕事をした角田。
今回の1ポイントは価値の大きい1ポイントだったと思う。